TikTokでは、若者中心に音源に合わせて歌を披露する「歌ってみた」が人気ですよね。
自分も挑戦してみたいと考える方も多いのではないでしょうか。
でも、「歌ってみた」を投稿するときには、著作権について注意が必要です。
この記事では、TikTokで「歌ってみた」が著作権違反になるかどうか、また、著作権違反に引っかからない方法について解説します。
SNSへの動画の投稿には、著作権の問題がつきもの。初心者の方にも分かりやすく具体的に解説していきます。ぜひご一読ください!
※TikTokは、2023年2月28日執筆時点の最新仕様です。
Tik Tokで「歌ってみた」は著作権違反になる?
TikTokに楽曲に合わせて歌を披露する動画を投稿する場合、投稿の内容によっては著作権違反になることがあります。
「著作権」とは、楽曲を作った人が持っている権利のことです。
著作者以外の人が楽曲を使った動画を投稿するには、著作者の許可が必要なのです。
そのため、「歌ってみた」の投稿で使用許可が取れていない音源を使用することは、著作権違反になる恐れがあります。
JASRACが管理する楽曲であれば使用可能
とはいえ、TikTokでは多くのユーザーが公式が提供する音源に合わせて「歌ってみた」を投稿していますよね。
これは、TikTokが「JASRAC」という日本の音楽著作権を管理する団体と提携しているためです。
JASRACは、日本で音楽著作権の管理をしている団体です。
JASRACに加盟している音楽著作権者の楽曲を使用する場合、著作権違反になりません。
TikTokは、JASRACと提携することで、ユーザーが楽曲を使用した動画を作成できるようにしています。
もちろん、JASRACの管理する楽曲を使用する以外にも、著作権違反に引っ掛からずに「歌ってみた」を投稿する方法はあります。具体的な方法を紹介していきますね。
TikTokの「歌ってみた」で著作権違反に引っかからない方法
TikTokで「歌ってみた」を投稿する際、著作権違反に引っかからない方法は、次のとおりです。
- TikTokの公式音源に合わせて歌う
- JASRACが管理する楽曲を演奏して歌う
- 自作の楽曲に合わせて歌う
- 著作者がTik Tokに投稿した楽曲に合わせて歌う
- 著作権フリーの楽曲を使用する
それでは、詳しく確認していきましょう。
TikTokの公式音源に合わせて歌う
Tik Tokの公式が提供する音源は、TikTokが楽曲の使用について音楽著作権を管理する団体(JASRACなど)と契約を結んだ楽曲です。
そのため、TikTokの中で使用するのであれば、「歌ってみた」の動画を投稿しても著作権違反なる可能性は低くなります。
ちなみに、TikTokに投稿されている動画が公式音源を使用しているか確認する方法は、以下のとおりです。
- アプリ画面右下の円盤部分に、ジャケット写真が使用されている
- アプリ画面の♫の部分に、楽曲名とアーティスト名が正しく表示されている
公式の音源の選択方法
①「楽曲を選ぶ」をタップする
②使用した楽曲をタップする
③一覧から探す場合は、「すべて」をタップ
JASRACが管理する楽曲を演奏して歌う
TikTokの公式音源の音源を使用しない場合でも、JASRACの管理する楽曲を自身で演奏し歌うのであれば、著作権違反に該当する可能性は低くなります。
ピアノの演奏に合わせて歌ったり、ギターの演奏に合わせて歌うのであれば、問題なく投稿できますね。
後ほど解説しますが、CD音源等を使用して動画を投稿する場合は、著作権違反に該当する可能性があるため注意しましょう。
自作の楽曲に合わせて歌う
オリジナルの楽曲を使用した「歌ってみた」動画を投稿するのは、もちろんOKです。
自身で作曲した楽曲は、作曲者のあなたに著作権があります。
ただし、TikTokにオリジナルの楽曲を投稿した場合、自身の投稿した動画はTikTok上で他のユーザーが自由に使用できる点に注意してください。
あなたの著作物であっても、著作者がTikTok上に投稿した動画は、自由に素材として使用することができます。
著作者がTikTokに投稿した楽曲に合わせて歌う
TikTokに投稿された動画は、オリジナルの楽曲等であってもすべてのクリエイターが自由に使用してコンテンツを作ることができます。
本サービスのユーザは、他のユーザーの作成に係るユーザ·コンテンツの全部または一部を抽出して、別のユーザ·コンテンツを作成することができます
Tik Tokサービス規約より
そのため、TikTok上に投稿されている動画に合わせて「歌ってみた」の投稿を行っても著作権違反にはなりません。
ただし、元動画が著作権違反をしていた場合、この限りではないため注意が必要です。
著作権フリーの楽曲を使用する
著作権フリーの楽曲を使用した場合、TikTokで「歌ってみた」を投稿しても著作権侵害になることはありません。
ただし、著作権フリーの楽曲でも、楽曲の使用に関する規定が存在する場合があります。
- クレジットの表記
- 商用利用禁止
- 公開場所の指定
投稿する前に、著作者によって使用条件が指定されていないか確認するようにしましょう。
Tik Tokで著作権違反に引っかかるケース
最後に、特に注意してほしい著作権違反に引っかかってしまうケースについて解説していきます。
著作権違反に引っかかりやすいケースは、次のとおりです。
- CD音源やカラオケに合わせて歌う
- アニメや映画のシーンを使用する
- JASRACが管理していない楽曲を使用する
それでは、詳しく確認していきましょう。
CD音源やカラオケに合わせて歌う
CD音源やカラオケに合わせて歌った動画の投稿は、著作権違反になる可能性があります。
たとえ、JASRACが管理している楽曲であっても、著作権違反になってしまうので注意してください。
一見すると、TikTokはJASRACと提携しているため、JASRACの管理している楽曲であれば、CD音源やカラオケでも問題ないように思えます。
しかし、CD音源やカラオケ音源には、それぞれその状態に加工した著作者の権利が発生しています。
- CD:CDに音源を録音したことへの著作権
- カラオケ:カラオケ用に歌唱部分を覗いた音源を作成した著作権
JASRACは、楽曲に対する権利の管理を行う団体であり、上記の著作物に対して権利を持っていません。
つまり、CD音源等の使用はJASRACの管理している楽曲であっても著作権違反になる可能性があるのです。
アニメや映画のシーンを使用する
アニメや映画のシーンを流しながら歌った動画の投稿は、著作権違反になる可能性があります。
アニメなどの主題歌に合わせて歌う場合も、著作権違反になる可能性があるため注意しましょう。
また、映像部分を流さず音源のみを使用する場合でも、同様に著作権違反にあたるため、無断での使用は控えましょう。
楽曲以外にも、映画のセリフなどの音源を抜き出して、動画の素材することも著作権違反に該当します。
JASRACが管理していない楽曲を使用する
JASRACが管理する楽曲であれば、TikTok内で使用しても著作権違反になる可能性は低くなります。
しかし、JASRACはすべての楽曲を管理しているわけではありません。
JASRACが管理していない楽曲については、個別で著作者に対して許可を求める必要があります。
JASRACが管理する楽曲は、JASRACの公式サイトにて確認することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、TikTokに「歌ってみた」動画を投稿するうえで、注意すべき著作権のポイントついて解説していきました。
「歌ってみた」の投稿を始めるなら、著作権に引っかからない投稿の知識は必要不可欠です。
自分の投稿に合った曲を選び、ルールを守りながら楽しい歌ってみた動画を作ってみましょう!ありがとうございました。